黒ずみ・色素沈着・くすみ
について
肌が部分的に黒ずんだ状態が色素沈着です。色素沈着は、肌に慢性的なダメージが及び、皮膚を防御するためにメラニンが生成されることで生じます。
メラニンによって肌は黒く・固くなります。メラニンの過剰分泌を抑制しないと、黒ずみが肌に残り、色素沈着が起こります。
一度生じた色素沈着を元の正常な状態に戻すことは困難です。
色素沈着が生じやすい場所や予防策を理解し、日頃から適切にケアしましょう。
黒ずみ・色素沈着・くすみ
ができやすい部位
脇
カミソリで脇のムダ毛を処理すると、肌にダメージを与え、次第にムダ毛を処理しても色素沈着によって脇が黒ずんで見えるようになります。
クリニックなどで脱毛の施術を受けることで、色素沈着が起きないようにムダ毛を処理できます。
目の周り
目の周りの皮膚は非常に薄いため、メイクなどのダメージで色素沈着が起こって黒すんで見えると、老けた見た目になることもあります。
コットン、手、クレンジング、美顔器で強く擦るようなマッサージ・スキンケアにはご注意ください。
肘や膝
膝や肘は特に色素沈着が起こりやすく、頻繁に肘や膝をついて座ったり立ったりする方は要注意です。
また、ストッキングなどの衣類の摩擦も色素沈着の原因となります。
膝や肘の色素沈着は対処しやすいため、目立つ前に対策しましょう。
顔周辺
目の周りと同じく顔周辺も色素沈着が起こりやすく、スキンケアやメイク、マッサージの際はご注意ください。
また、紫外線が色素沈着の原因ともなりますので、十分にケアすることをお勧めします。
デリケートゾーン
デリケートゾーンでは、トイレットペーパー、生理用品、下着などの摩擦や頻繁なムダ毛処理で色素沈着が生じやすいです。
また、色素沈着が起きても見つけづらい部分であり、粘膜にも近いため、慎重にケアすることが重要です。
黒ずみ・色素沈着・くすみ
の原因は?
紫外線
肌に紫外線によるダメージが加わると、自らを守るためにメラニン色素が分泌されます。そして、メラニン色素がしっかりと排出されないと、肌に黒ずみが残り続け、色素沈着が起こりやすくなります。
乾燥
肌が乾燥すると防御機能が低下し、紫外線などのダメージで色素沈着が生じやすくなります。また、小ジワも際立ち、色素沈着と相まって老けた見た目になります。
特に、膝や肘などの関節は乾燥しやすいため、しっかりとケアしましょう。
摩擦
摩擦で色素沈着が起こりますが、日常生活の中で避けるのは困難です。マッサージ、メイク、スキンケア、ムダ毛処理などが摩擦の原因となります。マスクでも摩擦が起こるため、最小限にするよう肌に優しい素材を選びましょう。
生活習慣
乱れた生活習慣により色素沈着が起こります。食生活の偏りで栄養不足になり、肌のメラニン排出が難しくなります。また、ストレスや睡眠不足でホルモンバランスが崩れ、成長ホルモンの減少や新陳代謝の遅れで色素沈着の治りが遅れます。
メイクやスキンケアによるダメージ
毎日出社する仕事ではメイクが欠かせませんが、スキンケアやメイクは色素沈着を引き起こします。ファンデーションを擦りすぎたり、アイシャドウブラシで刺激したりすることが色素沈着に繋がります。
ターンオーバーの遅れ
正常なターンオーバーならメラニンも適切に排出されますが、遅れると色素沈着が起こります。加齢や生活習慣の乱れでターンオーバーの周期は遅れるため、ピーリングなどで古い角質を取り除くことで、肌の再生を促進しましょう。
当院の黒ずみ・色素沈着・
くすみ治療
レーザー治療
ルビーレーザーはメラニン色素に吸収されやすく、茶色や黒色の色素性病変の治療に有効です。また、一瞬で高出力のレーザーを照射できるQスイッチによって、狙った色素以外の皮膚にはダメージを与えることなくアザやシミを取り除けます。
フォトフェイシャル
(イーロスプラス)
顔にIPL(Intense Pulsed Light)という優しい光を当てることで、肌トラブルを治療するものがフォトフェイシャルです。IPLによって毛細血管やメラニンなどの肌トラブルの原因に絞ってアプローチすることで、くすみやシミを治すことができます。
ピーリング
古い角質などを除去するピーリングでくすみを改善できます。酸で角質を剥離することで、メラニン生成の抑制やターンオーバーの促進が期待され、シミなどが改善されます。また、コラーゲンなどの生成を促し、肌のハリなども上がります。
ビタミンC点滴
ビタミンC注射にはグルタチオンという強い美白効果を持つ成分が含まれています。そばかすやシミを引き起こすメラニン色素の抑制や老化防止が期待され、さらに、コラーゲン生成を促すことで肌のハリや弾力なども向上します。
プラセンタ注射
プラセンタは肌のターンオーバーを促進し、メラニン色素の黒ずみを排出することで色素沈着の予防が期待できます。また、抗炎症作用も持っているため、肌荒れにも効果的です。さらに、肌の保水効果もあるため乾燥肌にも有効です。
黒ずみ・色素沈着・くすみ
を作らないための予防策
色素沈着が生じた場合は適切なケアが必要です。
以下のような予防策を実践し、透き通った肌を保てるようにしましょう。
紫外線対策をする
紫外線は色素沈着の原因となりますので、外出時は顔、首、デコルテ、手先にも日焼け止めを塗りましょう。安いもので良いので、十分な量を少ない摩擦で優しく塗ることが重要です。また、SPFや環境に合わせて塗り直しも必要です。
保湿を徹底する
乾燥は色素沈着やシワ、シミ、肌荒れなど、様々な肌トラブルを引き起こします。色素沈着を予防するために、乾燥しやすい季節は保湿対策を念入りにしてください。美容液や保湿クリーム、加湿器、保湿ミストなどが有効です。
ムダ毛の自己処理を控える
カミソリを使うムダ毛処理は程々にしましょう。カミソリの刺激は肌に大きなダメージを与え、自らを守るためにメラニン色素が増えます。また、カミソリ処理後の肌は乾燥しやすく、保湿ケアを怠ると色素沈着が悪化します。
ビタミンCを摂取する
ビタミンCの摂取によって、メラニン生成や皮脂分泌の抑制、コラーゲン生成の促進などの効果があり、潤いのある健やかな肌に近づきます。ドリンクやサプリ、ビタミンC誘導体を含むスキンケア製品から摂取すると良いでしょう。